こんにちは、michiです。
数年前から増えはじめた「幹細胞美容液」というカテゴリ。
今ではドラッグストアでも見かけますが、本当に効果あるんでしょうか?
エステサロンの商材でもいーーーーっぱい出回っていますが、どれも高い。
今回は実際にどのような効果があるのか、買うべきアイテムなのかまとめましたので参考になれば幸いです。
この記事はこんな人におすすめ!
- 幹細胞コスメを使いたい
- 幹細胞ってなにか知りたい
- 自分に合う美容液を探している
幹細胞コスメとは
幹細胞コスメとは、幹細胞の研究成果を応用したスキンケア製品を指します。これらの製品には、主に植物由来の幹細胞や動物由来の幹細胞の培養液が使用されることが多く、皮膚の再生や修復を促進する効果が期待されています。幹細胞そのものを直接使用するわけではなく、幹細胞が分泌する成長因子やタンパク質を配合している点が特徴です。
iPS細胞を培養したもの
どんな細胞にも変化できるスぺシャルな細胞で、その上澄み液を配合しているものを「幹細胞コスメ」といいます。
含まれる成分
- 増殖因子:EGF、FGF*
- 成長因子:EGF、FGF
- サイトカイン:シグナルを伝達
- ペプチド:生理活性
- 核酸:DNA、RNA
- エクソソーム:細胞同士の情報伝達
EGF(上皮成長因子)
- 役割: EGFは、肌の細胞再生を促進する成長因子です。皮膚の表面(上皮細胞)の新陳代謝を活性化させ、傷の修復や肌のハリの改善に寄与します。
- 美容効果:
- 肌のターンオーバー(新陳代謝)の促進
- シワやシミの予防・改善
- 肌の弾力性の向上
FGF(線維芽細胞成長因子)
- 役割: FGFは、線維芽細胞と呼ばれる細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を助けます。これにより、肌のハリや弾力を保つ役割を果たします。
- 美容効果:
- コラーゲンやエラスチンの生成促進
- 皮膚の細胞再生や組織修復の促進
- 傷跡の改善やシワの減少
EGFとFGFの違い
- 作用する場所:
- EGFは表皮に働きかけ、表皮の細胞を活性化してターンオーバーを促します。
- FGFは真皮に作用し、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートします。
- 目的:
- EGFは表皮の再生や修復を目指し、シミや小じわを減少させます。
- FGFは真皮の強化と肌のハリ・弾力の向上に役立ちます。
幹細胞コスメに期待されている効果
- エイジングケア: 肌の細胞再生をサポートし、しわやたるみの改善を目指します。
- 保湿・美白効果: 成長因子やペプチドが肌の水分保持力を高め、透明感のある肌を目指します。
- 皮膚の修復: 外部のダメージや炎症から肌を保護し、修復プロセスを助けるとされています。
主な幹細胞の種類
- 植物由来幹細胞: アルガンツリーやリンゴの幹細胞がよく使われており、抗酸化作用や保湿効果が期待されます。
- 動物由来幹細胞: 馬や羊の胎盤から抽出された成分が利用され、再生力が強いとされています。
- ヒト由来幹細胞: ヒトの脂肪幹細胞や骨髄幹細胞の培養液が使われ、より高度なエイジングケアを狙ったものです。
幹細胞そのものは入っていない
先ほども書きましたが、幹細胞美容液は「培養液の上澄み」です。
上澄み液でどれほどの効果がみられるのか、実際に発表されている論文もあります。
培養液だけでは効果がイマイチ
2020年に韓国から発表された論文によると、濃度5%の美容液で目地氏のシワや美白項目に変化が見られたとされています。
ですが、ほかにも成分が添加されている美容液を使用しており、幹細胞培養液のみでの改善度は高くなかったとしています。
また、市場に出回っている美容液の多くは濃度が1%未満。
培養液そのものなら効果に期待もできそうですが、配合が1%では…
高濃度になればとても高額になりますし、値段の割に期待できないかも。
幹細胞美容液は高い方がいい?
幹細胞美容液の価格帯は、製品の品質や使用されている成分、ブランドによって幅広く異なります。一般的に、以下のような価格帯で販売されています。
1. 低価格帯(3,000円~10,000円)
- 特徴: 比較的手頃な価格帯で、主に植物由来の幹細胞や成分が配合されていることが多いです。特定の幹細胞培養液を使用しつつも、一般的なスキンケア成分も併用されています。
- ブランド例: ドラッグストアやオンラインで販売されている日本国内外の一般的なスキンケアブランドが多く、幹細胞成分を少量配合した製品が多いです。
2. 中価格帯(10,000円~30,000円)
- 特徴: この価格帯では、より高濃度な幹細胞培養液や、ヒト由来の成分が使用される場合が多く、抗老化や再生効果を謳う製品が増えます。また、特定のターゲット(しわ、たるみ、くすみなど)に対して効果的とされる成分が配合されています。
- ブランド例: 国内外のプレミアムスキンケアブランドが多く、高級百貨店や専門店などで購入できることが多いです。
3. 高価格帯(30,000円~100,000円以上)
- 特徴: 高価格帯の製品では、ヒト由来の幹細胞培養液や最新の科学技術を取り入れた成分が豊富に使用されています。また、研究開発コストや特許技術の採用により、より高い効果が期待される製品が多いです。抗老化や肌の再生力強化を目指すハイエンド商品が中心です。
- ブランド例: 医療機関や専門の美容クリニックでのみ販売されていることもあり、購入には事前のカウンセリングが必要な場合もあります。
ヒト由来幹細胞は他人の細胞
ヒト由来と聞くと安全性が高そうなイメージかもしれません。
文字通りヒトの細胞ですから、馴染みはよさそうですよね。
実際にどなたかの幹細胞を使用して培養しているのですから。
けれど、誰のか分からない細胞を培養した上澄み液を美容液にして使うのは抵抗があるのは私だけでしょうか?
ヒトの脂肪由来などは、脂肪吸引を受けた患者のものですし…私はちょっと無理
効果はある?ない?
結論、あまり効果は期待できない。
上澄み液にも色々な成分が含まれていますが、そもそも臨床試験が少なくデータが少ないかわ分からないのが現状。
韓国ばかりが論文を発表していて、日本や他の国はほとんど試験すら行われていないよう。
韓国は美容大国のイメージや芸能人の容姿から期待値が爆上がりして流行りに流されやすい人が買っちゃうのかな?と。
CICAも爆売れしましたが、昔から化粧品に使われている「ツボクサエキス」の商品を「CICA」と言い換えて広めたにすぎません。
幹細胞コスメもイメージ戦略で売れたという感じでしょう。
安くて効果のある美容成分はほかにもビタミンCやレチノールなどたくさんあります。
まとめ
めちゃくちゃ効果があるなら多少高くても使うかもしれませんが、元は他人の細胞です。
それを塗って抵抗がなければいいですけど、少なくとも自分はおすすめしようと思いません。
幹細胞コスメは比較的新しい分野であり、すべての効果が科学的に完全に立証されているわけではないです。
よく分からないけど流行ってるからと安易に使わず、安全性が確立されている成分を選ぶなど、賢くスキンケアを楽しむべき!